おじさんはいわゆる就職氷河期世代にあたります。
そして、選挙が近づくとその頃のことをおじさんなりに振り返ることが多くなります。
ですので、おじさんの時代は就職に有利になるということで大学に進学する人も多かったのですが、大学を卒業する頃には就職先がなく、就職が決まるというだけでも大変な時代でありました。
そんな頃ですから、給料の多寡やサービス残業などは二の次三の次、なにせ嫌なら辞めてもらって構わない、代わりはいくらでもいる、なんて状況でしたからねえ。
そんな中、もうその頃から少子高齢化が問題視され、バブル崩壊から失われた10年などと言われ、消えた年金問題も発生し、景気は悪いわ将来不安は残るわでそりゃあ政権交代も起こるわ、みたいな時代でした。
そして、社会保障を立て直し100年安心の年金制度を構築するためと社会保険料が増額となり、景気回復に財源が必要と消費税が増額されました。
その結果は今現在が失われた30年などと言われていることでおわかりでしょう。
結局は当時の若者は政府にお金と時間を預けたのですが、正直な感想としまして何にも返ってこなかったというのが実感です。
景気が回復するまでの辛抱という認識だったんですけどねえ。
今考えれば国にお金と時間を渡しても運用するのが素人じゃないか、とか、国民所得を減らしたら消費が冷え込んで余計景気は悪くなるだろうとか思うんですけど、当時はまだ、お上の言うことを聞いていれば大丈夫みたいなところがおじさんにもあったんですよねえ。
ですから、いずれは景気が良くなって給料も上がるなんて信じていたんですよねえ。
そして、もうあれから20年、失われた30年なんて言われるようになってしまって、おじさんたちは現役世代から次第に引退に向かっていくんですよ。
そうすると、今度は少子化が問題になるのは当然のことでして。
そりゃそうですよねえ、おじさんたちが現役世代の間に子どもを生み育てる環境が作られなかったんですから、子どもが少なくなるのはおじさんにとっては当たり前に思うんですけど。
そうなればこれからは少子化対策にお金や人材を使う必要があることはおじさんにも当然理解できてしまって。
でも、そうすればただでさえ限りあるお金と人材という資源、おじさんたちの老後に使うわけにはいかないだろう、と想像してしまうんですよねえ。
ですからね、おじさんは思うんですよ。
おじさんたちの世代はね、就職氷河期世代じゃあないんですよ、人生氷河期世代なんですよ、おじさんの実感としましては、ですけどね。
でもね、それでもね、おじさんはそんな中では割と充実した人生を送らせていただいているのでね、不満がないわけではないですけど不幸とは思っていないのですけどね。
若い頃に思い描いていた生活とは違ってしまいましたが、それでも結婚することができて帰る場所と迎えてくれる家族がいて、心身ともに大きな病気もなく過ごせている今を十分に幸せだとは思っていますけど。
ただね、それでも思うことがあるとすればね、若い頃に国や会社を信じて頼ってしまったことがね、ちょっと反省かなとね。
もっと自分の頭で考えてね、国や会社に頼らずに自分の人生を設計していたらね、若い頃に稼いだお金をもっと違った方法で使えたんじゃないかってね、それに若い頃の時間というものの使い方もね、別の使い方があったんじゃないかってね、思うときがあるんですよ。
ですから今のおじさんはね、国の制度を活用しつつもね、国や会社に依存しない生活をしていきたいと思っているんですよ。
言い換えると、国や会社のせいにしない生き方をしたいっていうことになるんですかね。
そう思って周りを見てみるとね、今の社会はほんとに多様というか、発想が柔軟な人が多いなという印象を受けるんですよ。
国や会社がどうこうではなくてね、自分で自分の人生をしっかりと生きている、と思える人がね、目につくようになってきたんです。
それでね、おじさんもね、いろんな人のいろんな生き方を参考に、おじさんにとって最もストレス無く心身ともに健康でいられるための努力をね、今もそしてこれからもしていこうなんてね、思っているんですよ。
こんなね、おじさんが好き勝手に話すようなことはことはね、今の若い子には面倒くさい話でしかないでしょうし、逆に同年代以上の人たちには今更何言っているんだ、みたいな内容なので中々外に出す機会もなかったんですけどねえ。
改めてこういうブログという場所があるということも、おじさんにとって有り難い話でありますねえ。
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