教えるということについて考える②

仕事の話
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 昨日の日記は、教えるということに考えるなんていいながら学び方について書いてしまっていたので改めて、教えるということについて考えて見ようと思いますよ。

 教えるということで有名な言葉と言えば、山本五十六海軍大将の格言「やってみせ 言って聞かせて させてみて 誉めてやらねば 人は動かじ」があります。

 この言葉、おじさんは有名だと思っているのですけど、意外とこの言葉を実践されていると感じることは少ないです。

 おじさんがよく見る場面に「とりあえずやってみて。出来ていないところがあれば注意するから」とか、「わからないことがあったら聞きにきて」ということがあります。

 これ、まず先輩がやって見せることも言って聞かせることも、相手の質問を事前に聞くこともないんですよね。

 先輩が先ず動くのではなく、後輩を動かして気になる箇所を指摘する、後出しじゃんけんというか、悪い言い方をすれば揚げ足取りに見えてしまうとおじさんは思うんですよね。

 これ、やられる方は結構嫌なんですよ。

 だって自分のやり方に自信もなければ下手をすればどう動いていいかもわからない、

質問しようにもわからないことがわからない状態で動かなければいけないんですから。

 おじさんみたいな小心者にしてみればやりにくいことこの上ないんですよ。

 やっぱりまずはお手本見せてくださいよと、説明してくださいよと言いたくなりますけど、立場的にもそんなことは言えない。

 で、実際にやってみればやっぱりダメを出される。

 出される方としては、そりゃそうだろと、事前にダメなところがわかっているのなら先に教えてくれればいいじゃないか、とおじさんは思うんですよね。

 でも、こういう教え方をされる方、多いようにおじさんは思うんですよ。

 それとね、山本五十六海軍大将の言葉、おじさんが聞いた記憶によるとどうやら続きがあるそうなんです。

 それが、「やってみせ 言って聞かせて させてみて 誉めてやらねば 人は動かじ」

 「話し合い 耳を傾け 承認し 任せてやらねば 人は育たず」

 「やっている 姿を感謝で 見守って 信頼せねば 人は実らず」

 というらしいんです。

 どうでしょう。

 これ、さらに実践されている方、おじさんも含めて少ないんではないでしょうか。

 つまり、教える方法も相手のレベルに合わせて変えていく必要があるということだと思うんですけど、同じ教え方を延々と繰り返してしまい相手の成長に合わせてあげられない、相手も成長していることを理解していない、というような状況です。

 山本五十六海軍大将の言葉で言えば、最初はお手本を見せて説明して実際に動いてもらう。

 そして、実際に動けるようになったのなら、いつまでも言われたことをやるだけではダメで言ったことをやらせるだけでもダメ。

 かといって放任すればいいのではなく、しっかりとやり方や計画を話し合って確認しあい、そのうえで任せるということが大事になるということ。

 コミュニケーションが取れていなければいけないということだと思うんです。

 そして自分の頭で考えて動いて大きな問題がないような状態まで成長したのならば、あとはあれこれ口を出さずにしっかりと任せることが必要で。

 相手を一人の人間として尊重し、自分のやり方をいつまでも押し付けたりましてや自分の手足のように動かしてはいけないということ。

 解釈は人それぞれあるのでしょうが、おじさんは概ねそんな感じで受け止めています。

 おじさんも年を重ねるごとに自分のやり方に自信を持つようになり、それ自体は悪いことではないと思うのですが、その代わり自分とは違うやり方を見たり聞いたりすると、つい自分のやり方を教えたり説明したり、なんてことで自分のやり方に固執してしまうことがあります。

 その時は良かれと思って言うんですが、相手のレベルによっては余計な一言になることもあるんですよね。

 聞かれてもいないのに自分のやり方を相手に押し付ける、そんなことをしていては相手は自分なりのやり方を創意工夫していく楽しみや自由がなくなってしまいます。

 そして、相手の楽しみや自由を奪ってしまうこと、それがおじさんにとっての老害だと思うのです。

 ですから、そんなことにならないように、時折山本五十六海軍大将の言葉を思い出しながら、おじさんは自分のやり方を省みる必要があると思っているのです。

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