親戚のお宅でね、芋掘りをさせていただいたんですよ。
家庭菜園なんですけれどね、毎年呼んでいただけますのでね、収穫のときだけお邪魔させてもらっているんですがね。
でもね、普段はなかなか土に触れることもないわけでしてね。
こういう機会はね、貴重なんだなあと、年を重ねるごとにね、感じるようになってきたんですよ。
子どもの頃はね、周りは農家が多い環境でしたのでね、収穫どころか農業が身近だったんですけれどね。
離れてみますとね、なかなか得難い環境に住んでいたんだなあとね、思うようになりましてね。
というのもですね、例えば引っ越すといえば大抵は都市に行くことが多くて農村に行くことはやっぱり稀ですしね。
それに最近は離農される方も多いですしね。
離農の理由は高齢化と後継者不足が大きいようですけれどね。
そうしますとね、農村であっても農地が減っていく、または減りはしないけれども管理されていない農地が目につくようになるわけでしてね。
農家は食料を生産するのですから大事な仕事であることはね、今更言うことでもないんですけれどねえ。
でも、今の世の中は農家を始めたり続けたりするにはやっぱり課題が多いのは間違いがないわけで。
それでもね、おじさんだって今からね、食料自給率を上げるために農家を仕事にしようと言われてもできないわけで。
なぜならね、農家を始めるには体力もノウハウも不足していることが理解できてしまいますしねえ。
それに初期投資にもお金がかかりますしね、収穫は天候に左右されるので安定した収入が約束されているわけでもないですしねえ。
ですからね、農業をはじめようなんて簡単には言えないわけでしてね。
そういうことですから、今農家や家庭菜園されている方々には本当に感謝しかないわけでして。
また、離農という判断をされる方には、それもやむを得ないと思える訳でして。
だからこそですね、家庭菜園で収穫だけとはいえね、食料の生産にね、接することができる機会をより貴重だとおじさんには思えるんですよ。
例えば芋堀りにしてもですよ、芋の掘り方だけ知っていれば良いというわけではなくてですね、収穫した芋の管理方法や食べ頃についての知識等も必要になりますしね。
それにね、畑に入ればバッタやカエルのような生き物に触れ合うことも当然ありますし。
そういうね、普段はできないけれども、非常に大切な経験ができますからね。
そしてそんな経験をさせて頂ける親戚には本当に感謝しているんですよ。
食べるものを作ることは、人が生きていくうえで絶対に欠かすことができないものですからね。
なのでね、実際に芋掘りなんかでね、少しでも農業というものに触れればね、農業という非常に大切で大変な仕事、絶対に無くす訳にはいけない仕事をね、今後も継続していける社会はどうしたら実現できるのかなんてことをね、こんなこと普段は考えることなんてないんですけど、そんなことも考える機会にもなりますしね、同じ気持ちを子どもたちにも少しでも感じてもらえたらね、何か変化が起こりはしないかなんてね、おじさんは思ったりするんです。
完全に他力本願ではありますけれどもね。
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