この日はね、おじさん、初めて家族でね、カラオケに行ったんですよ。
まあ、子どもがね、カラオケに行きたいとね、言うようになったから連れて行ったんですけれどもね。
というのもね、おじさん、嫁さんともほとんど一緒にカラオケに行ったことがなくてねえ。
理由としましてはね、音楽の趣味が合わないからだったんですけれどもね。
ですからね、おじさんも嫁さんも一人カラオケには行くけれども一緒には行ったことがなかったんですよねえ。
でもね、流石に子どもと一緒に行くならね、家族で行こうという話になりましてね、家族でカラオケに行って歌を歌ったんですけれどもね。
まあ、家族それぞれがね、好き勝手に歌うのでね、見事に趣味がバラバラのカラオケだったんですけれどもね。
それでもいいかなってね、おじさんは思ったんでですよね。
家族で行くのにね、他のメンバーの目を気にしてね、歌うこともないですしねえ。
まあ、子どもにはね、友達と行くようになったらね、周りに合わせる必要もあるよとは伝えましたけれどもね。
でもね、好きに歌えないカラオケならね、無理して行く必要もないかなってね、今のおじさんは思うんですよねえ。
若い頃はねえ、カラオケもコミュニケーションの手段の一つでしたからねえ、空気を読む必要もありましたけれどもね。
おじさんの年になってね、しかも家族でならね、そんな必要もあんまりないかなって思ったんですよね。
ま、あんまり子どもがね、おじさんや嫁さんが歌っているのに無理に参加するのでね、すこしは注意しましたけれどもね。
でね、おじさんが歌う歌を聞いてね、嫁さんと子どもがね、おじさんそんなに大きな声で歌えるのって驚いたのが新鮮でしてね。
というのもね、おじさん、声が大きいのが特徴でしたのでね、おじさんとカラオケに行ったことのある友人なら当然理解していることだったんですけれどもね。
まあ、あんまり声が大きかったものでね、小さい声で話せるように練習したんですけれどもね。
そうしましたらね、かえって大きい声が出せることに驚かれるということがね、起きてしまったんですよねえ。
まだまだ家族にも見せたことのない顔がね、おじさんにもあったんですよねえ。
まあね、子どもは子どもでね、こんな難しい歌が歌えるんだなあとかね、嫁さんもね、キーを合わせるために何度もリモコンをいじるんだなあとかね、初めて行くからこそね、それぞれ普段では見せない一面がありましてねえ。
そんな発見もありつつね、大きな声を出してストレス発散もできましてね、そして楽しい時間が過ごせたことがね、おじさんは嬉しかったんですよねえ。
ただね、子どもは月一で行きたいと言い出しましたがね、おじさんも嫁さんもそんなに頻回には行きたいと思えなかったのでねえ、次に行くのはね、しばらく時間が経ってからになりそうですがねえ、そんな楽しみが増えたのもね、また有り難い話だとね、おじさんは思ったんですよねえ。
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